【育児の不安解消!】1歳から2歳までの月齢別成長目安を徹底解説

子育て

赤ちゃんは2歳までに驚くほど成長します。月齢ごとに少しずつ違った発達段階があり、2歳に向かって、体や言葉、感情、社会性がどんどん育っていきます。このブログでは、12〜24か月の赤ちゃんがどう成長していくか、月齢ごとにわかりやすく解説します。赤ちゃんの成長をしっかり理解して、日々の育児にぜひ役立ててくださいね!

生後12か月~13か月

12~13か月の赤ちゃんは、1歳を迎え、これまで以上に成長が感じられる時期です。この時期の赤ちゃんは、身体的なスキルがさらに発達し、自己主張や独立心も強まってきます。ここでは、12~13か月の赤ちゃんの主な成長ポイントを詳しく説明します。

  1. ひとり歩きのスタート
  2. 手先の器用さが発達
  3. 言葉の理解が進む
  4. 自己主張が強くなる
  5. 好奇心がさらに広がる

ひとり歩きのスタート

歩き始める赤ちゃんも多い

ひとりで数歩歩き出すことができるようになる時期です。

最初は不安定で、ヨロヨロしながら歩くかもしれませんが、次第に自信を持って歩けるようになります。

歩行の個人差

すでに歩き始めている子もいれば、まだつかまり立ちや、家具をつたって歩く段階の子もいます。

赤ちゃんによって成長のペースは違うため、まだ歩かない場合も心配する必要はありません。

手先の器用さが発達

細かい物をつかむ

指でつまんで物を持つ「つまみ動作」がより精密になります。

小さな物をつかんだり、積み木を積み上げたりといった遊びができるようになります。

自分で食べる意欲が増す

スプーンやフォークを使って自分で食べようとする姿も見られるでしょう。

まだ上手には使えないかもしれませんが、こうした試みは手先の発達を促す大切なステップです。

言葉の理解が進む

簡単な指示を理解する

「来て」「ちょうだい」「待って」などの簡単な言葉や指示を理解し、行動に移せるようになることが多いです。

単語を話し始める

「ママ」「パパ」以外にも、身近なものや人の名前を言い始める赤ちゃんもいますが、言葉の発達は個人差が大きいので、まだ言葉が少なくても心配はいりません。

自己主張が強くなる

イヤイヤ期の前兆

まだ本格的な「イヤイヤ期」ではないものの、嫌なことがあると泣いたり、物を投げたりして自己主張することが増えてきます。

自立心の芽生え

自分でやりたいという気持ちが強くなり、食事や着替えなど、何でも「自分で!」とやりたがることが多くなります。

好奇心がさらに広がる

引き出しや戸棚を開ける

手の届く場所にある引き出しや戸棚を開け、中にある物を取り出して確認することが大好きな時期です。安全対策をしっかりしておきましょう。

おもちゃへの興味

簡単な形合わせや積み木遊びなど、少し複雑なおもちゃにも興味を示します。遊びを通じて、物の形や大きさ、色などの認識力も高まります。

感情の表現が豊かに

笑顔や泣き顔がはっきりする

喜んでいるときは大きな笑顔を見せ、悲しいときや嫌なときは泣いたり、怒ったりと感情をしっかり表現するようになります。

親に対する愛着が強くなる

親にべったりの時期が続くこともあり、特に親と離れると強い不安を感じやすいです。これを「分離不安」といい、健全な発達の一部です。

生後14か月~15か月

14~15か月頃の赤ちゃんは、これまで以上に自分の意思をしっかりと表現するようになります。

さらに、周りの大人の行動をよく観察し、真似をする能力が発達していきます。

この時期の成長ポイントを詳しく見ていきましょう。

  • 自己主張が増える
  • 自己主張の背後にある成長
  • 親の反応に敏感
  • 模倣行動の発展
  • 模倣行動の意義

自己主張が増える

「イヤイヤ」の始まり

赤ちゃんは自分の意志や欲求を言葉や行動で伝えるようになります。

たとえば、やりたくないことや気に入らないことがあると、頭を振って「イヤ!」と拒否したり、手を払う仕草を見せることが多くなります。

「ダメ」と感じることへの反応

食事中にスプーンを投げたり、遊んでいる最中に突然泣いたりと、気に入らないことがあると感情的な反応を示します。

これは、赤ちゃんが自分の世界をコントロールしたいという気持ちが強くなっている証拠です。

親としては、「イヤイヤ」と言われたときにどう対応するかが大切で、できるだけ赤ちゃんの意思を尊重しながら、柔軟に接することがポイントです。

自己主張の背後にある成長

自立心の芽生え

14~15か月になると、赤ちゃんは何でも「自分でやりたい」という意欲が強まります。

たとえば、食事のときにスプーンやフォークを自分で持ちたがり、服を自分で着ようとするなど、自立心が芽生えてきます。

これにより、親の手助けを拒否することも多くなりますが、これは成長の大切なステップです。

親の反応に敏感

この時期、親や大人の反応に対する赤ちゃんの感受性が高まります。

赤ちゃんが「イヤ」と言ったときに、親がどのように対応するかをしっかり観察し、さらに自己主張を強める場合もあります。

親の冷静な対応が、赤ちゃんの情緒安定に大きく影響する時期です。

模倣行動の発展

大人の動作をよく観察する

この時期の赤ちゃんは、親や周りの大人の行動を鋭く観察し、それを真似しようとします。

たとえば、親が電話をしていると、それを見て自分もおもちゃの電話を耳に当て、電話ごっこを始めることがあります。

また、掃除をしている姿を見て、ほうきを持って掃除の真似をすることもあります。

日常生活の模倣遊び

おままごとや、料理の手伝いをするふりをするなど、実際の行動を遊びの中で再現することが増えてきます。

このような模倣遊びは、赤ちゃんが大人の生活を理解し、それに参加したいという気持ちの表れです。

新しいスキルを模倣する

赤ちゃんは模倣を通じて新しいスキルを学びます。

たとえば、親がコップを使って飲み物を飲んでいると、それを見て自分も同じようにコップを使おうとするなど、生活の中で実用的なスキルを獲得していきます。

模倣行動の意義

社会性の発展

模倣は、赤ちゃんが周囲との関わりを学び、社会的スキルを発達させる大切なプロセスです。

例えば、親が挨拶をする様子を見て、赤ちゃんも「バイバイ」と手を振るようになるなど、社会的な習慣を身につけていきます。

遊びを通じての学び

赤ちゃんにとって、模倣遊びは楽しみであると同時に、生活スキルやコミュニケーション能力を学ぶ機会でもあります。

この時期に親が赤ちゃんと一緒に遊びながら、簡単な家事や日常生活の動作を見せてあげることは、赤ちゃんの成長にとって非常に効果的です。

生後16か月~17か月

この時期の赤ちゃんは、言語や身体の発達がさらに進み、親や周りとのコミュニケーションが活発になっていきます。

また、歩行もますます安定し、活発に動けるようになるため、目に見える成長が感じられる時期です。

  • 言語の急成長
  • 歩行の安定と運動能力の発展
  • 知的な探求心の高まり

言語の急成長

単語が増える

この時期になると、赤ちゃんは「ママ」「パパ」といった基本的な単語に加えて、簡単な物の名前を覚え始めます。

たとえば、身近な動物(「ワンワン」「ニャンニャン」)やおもちゃの名前(「ボール」「クルマ」)など、日常生活でよく聞く言葉を話すようになります。

二語文の発達が始まることも

まだ少し早いかもしれませんが、一部の赤ちゃんは2つの単語を組み合わせた「二語文」を話し始めることもあります。

たとえば、「ママ、抱っこ」や「ワンワン、来た」といった簡単なフレーズで意思を伝えることができるようになります。

この時期の二語文の使用は、言葉の理解力と表現力の大きな進歩を示しています。

簡単な指示を理解し、従う

赤ちゃんの理解力も大きく向上します。

「ここに座って」「それちょうだい」といった簡単な指示に対して、行動で応じることができるようになります。

この能力が発達することで、日常のコミュニケーションがスムーズになり、親子のやりとりがより楽しくなります。

ジェスチャーとの併用

言葉とジェスチャーを組み合わせて、より豊かな表現をする赤ちゃんも多いです。

たとえば、物を指さしながら名前を言ったり、何かを要求する際に身振り手振りで補完したりします。

言葉と動作を組み合わせることで、より効率的に意思を伝える力がついてきます。

歩行の安定と運動能力の発展

歩行が安定し、スピードが上がる

この時期の赤ちゃんは、歩くのが上手になり、スピードも速くなってきます。

最初はヨロヨロしていた歩き方が、次第にしっかりと安定してきて、歩行の幅が広がります。

家の中を探検したり、外で歩き回ることが大好きな時期です。

転倒の頻度が減少

歩くことに慣れてくると、転ぶ頻度も減ってきます。しかし、まだ足元が不安定なことがあるため、特に急いでいるときや、興奮して走り出したときには転倒することもあります。親としては、周囲の環境を安全に保つことが大切です。

簡単な運動ができるように

ただ歩くだけでなく、階段をのぼろうとしたり、軽くジャンプする動作を試みたりすることもあります。

また、しゃがんで物を拾う動作もスムーズになり、立ったままの姿勢で安定して物を扱うことができるようになります。

知的な探求心の高まり

物の使い方を学ぶ

赤ちゃんは、手に取った物をいろいろな方法で試し、その使い方を学んでいきます。

たとえば、積み木を積んだり、ドアを開けたり閉めたりする遊びに夢中になることがあります。これは、物の機能や仕組みを理解するための重要なプロセスです。

因果関係を学ぶ

この時期の赤ちゃんは、行動と結果の関係を少しずつ理解し始めます。

たとえば、「ボールを投げると転がる」「ボタンを押すと音が鳴る」といった単純な因果関係を認識するようになります。

この理解は、今後の認知発達において重要な基礎となります。

生後18か月~19か月

この時期の赤ちゃんは、周囲の世界への興味が爆発的に広がり、様々な物事に対して探求心を示します。

体を自由に動かせるようになることで、家の中や外での探索がますます活発になります。

また、自己認識の発達も見られ、自分自身についての理解が深まる時期です。

以下に、18~19か月の赤ちゃんの成長ポイントをさらに詳しく解説します。

  • 探索行動の増加
  • 「なぜ?」「何?」への好奇心
  • 自己認識の始まり
  • 感情の表現が豊かに

探索行動の増加

引き出しや戸棚を開ける

家具の引き出しや戸棚を開けて中を探る行動が頻繁に見られる時期です。

赤ちゃんは、引き出しの中に何が入っているのか、物を取り出して確認したり、触ったりすることで、世界を学んでいます。

親としては、危険なものは手の届かない場所に置くなど、安全対策を強化する必要があります。

新しい場所や物を探す喜び

動ける範囲が広がり、家の中や外で新しいものに触れることが大好きです。

たとえば、公園で初めて見る花や石をじっくり観察したり、家の中で普段見ない場所に足を踏み入れて探検する姿がよく見られます。

この「探検活動」は、赤ちゃんの知的発達にとって非常に重要です。

物の機能を試す

ただ物を触るだけでなく、物の使い方を試すことが増えます。

例えば、ドアの開け閉めを繰り返したり、ボタンを押して音が鳴るおもちゃで遊んだりします。

この時期の赤ちゃんは、単なる遊びとしてではなく、「どうすれば物が動くのか?」という機能を探っているのです。

「なぜ?」「何?」への好奇心

質問に興味が強まる前兆

赤ちゃんはまだ言葉で質問することは少ないですが、行動や表情で興味を示します。

例えば、物を手に取り、親の方を見て何かを伝えようとすることがあります。

「これ、何?」という疑問が言葉にならずとも、目の前のものが何なのか知りたいという気持ちが強まっています。

観察の時間が増える

好奇心が高まると、赤ちゃんは物事をじっと観察する時間が増えます。

目の前の新しい物や光るもの、音が出るものなどをじっくりと見つめ、長い時間をかけてその物を理解しようとします。

この集中力の発達は、認知的成長に大きな影響を与えます。

自己認識の始まり

鏡での自己認識

赤ちゃんは、鏡に映った自分を「自分だ」と認識し始めます。

それまでは鏡に映ったものを「他の誰か」と思っていたかもしれませんが、鏡を見て「これが自分なんだ」と気づくようになります。

鏡に映った自分に向かって笑顔を見せたり、顔に何かついているとそれを指さしたりすることもあります。

自分の体を意識する

赤ちゃんは、自分の体の一部に興味を持ち始めます。

「お鼻どこ?」と言うと、鼻を指さすなど、自分の体のパーツを意識する行動が見られます。

これは、自分自身を周りの世界と区別し、自己を認識する重要なステップです。

「自分で!」という意識の芽生え

自己認識が発達することで、「自分でやりたい」という意識が強まります。

例えば、服を自分で着たがったり、スプーンを自分で使って食べたがるなど、日常生活の中で自立心が強まる行動が見られます。

この時期の赤ちゃんにとって、自分で何かをすることは「自分らしさ」を確立するための大切な経験です。

感情の表現が豊かに

欲求が満たされないときの反応

自己認識が芽生えるとともに、感情の表現も複雑になります。

欲しい物が手に入らないときや、思い通りにいかないときには、癇癪(かんしゃく)を起こすことが増えるかもしれません。

泣いたり怒ったりすることで、自分の気持ちを伝えようとする姿が見られます。

ポジティブな感情も豊かに表現

喜びや楽しさもこれまで以上に豊かに表現します。

大好きなおもちゃや家族と遊んでいるとき、笑顔を見せたり、大きな声で笑ったりすることが多くなります。

また、親との触れ合いを楽しみ、抱っこやスキンシップを求めることも増えるでしょう。

生後20か月~21か月

この時期の赤ちゃんは、他の子どもや大人との関わりが増え、社会的スキルが大きく発達します。

さらに、言葉の理解と使用も急速に伸び、簡単な会話ができるようになる子も増えてきます。

20~21か月の成長ポイントについて、もう少し詳しく説明します。

  • 他の子どもとの関わり
  • 言葉の発達
  • ジェスチャーの活用

他の子どもとの関わり

平行遊びの増加

平行遊びとは、他の子どもが同じ場所で遊んでいても、お互いに関わらずにそれぞれの遊びに集中する状態を指します。

例えば、同じ砂場で別々の場所に座りながら遊んでいる様子が典型的です。

これが始まるのが20か月ごろです。

他の子どもに対する興味

一緒に遊ぶことは少ないものの、他の子どもの動きや遊んでいる様子に興味を示し、近くに行って観察したり、真似をしようとすることが見られます。

他の子どもが使っているおもちゃに関心を持つことも多くなり、おもちゃの取り合いが発生することもあります。

これは自己主張や社会性の発達を示す重要なステップです。

共有や順番待ちの理解が芽生える

まだ完璧ではありませんが、少しずつおもちゃを共有することや、順番を待つことの重要性を学び始めます。

親や保育者が「次は○○ちゃんの番だね」と優しく促すことで、共有や順番待ちが習慣として身につきやすくなります。

ただし、完全に理解して実行できるようになるには、もう少し時間がかかるかもしれません。

他の子どもとのコミュニケーションの始まり

言葉やジェスチャーを使って、他の子どもと簡単なやりとりをすることもあります。

たとえば、指さしながら「あれ見て」や「ちょうだい」といった意思表示をし、相手に働きかける姿が見られるようになります。

これも社会的な関係を築くための第一歩です。

言葉の発達

新しい単語の習得

毎日の生活の中で、新しい単語をどんどん覚えていきます。

周りの大人の言葉を真似しながら、名詞だけでなく、動詞や形容詞も少しずつ使うようになってきます。

たとえば、「速い」「おいしい」「痛い」といった形容詞を覚えることで、感情や状態をより具体的に表現することができるようになります。

言葉の理解が深まる

言葉を話すだけでなく、理解力も大きく向上します。

例えば、「お片付けして」と言うと、おもちゃを箱に戻すなどの行動に移せるようになります。

また、二者択一の質問(「りんご食べる? それともバナナがいい?」)にも適切に応じることができるようになります。

このようなやりとりを通じて、赤ちゃんは周囲とのコミュニケーションを楽しむことができます。

ジェスチャーの活用

指さしや身振りで意思を伝える

何かを欲しいときや興味を持ったとき、赤ちゃんはその物を指さして親に伝えようとします。

例えば、「あの車を見て!」といった形で指さしを使い、親が反応してくれることで、コミュニケーションが成立します。

また、「バイバイ」「どうぞ」といった動作もこの時期にはよく見られるようになります。

ジェスチャーと単語の組み合わせ

ジェスチャーと単語を組み合わせて、さらに明確に意思を伝えることができるようになります。

例えば、「あれ(指さし)、いる」といった具合に、ジェスチャーと簡単な言葉を組み合わせることで、相手に自分の意思を効果的に伝えることができます。

生後22か月~23か月

22~23か月の赤ちゃんは、感情表現が非常に豊かになり、自分の感情を外に出す力がさらに発達します。

同時に、自己コントロールがまだ十分に育っていないため、癇癪を起こすこともあります。

また、「ごっこ遊び」を通じて想像力が広がり、創造力を発揮する場面が増えてきます。ここでは、22~23か月の赤ちゃんの成長ポイントについて、さらに詳しく見ていきます。

  • 感情の爆発とコントロールの難しさ
  • ごっこ遊びの始まりと想像力の発展

22~23か月の赤ちゃんは、感情表現が非常に豊かになり、自分の感情を外に出す力がさらに発達します。

同時に、自己コントロールがまだ十分に育っていないため、癇癪を起こすこともあります。

また、「ごっこ遊び」を通じて想像力が広がり、創造力を発揮する場面が増えてきます。

ここでは、22~23か月の赤ちゃんの成長ポイントについて、さらに詳しく見ていきます。

感情の爆発とコントロールの難しさ

癇癪の発生

赤ちゃんは、自分の思い通りにならないときや、欲しいものが手に入らないとき、強い感情を爆発させることがあります。

例えば、おもちゃを取り上げられたときや、行きたい場所に行けないときには、泣いたり怒ったりして感情を表に出します。

これも成長の一環で、まだ自分の感情をコントロールする力が未発達であるために起こる自然な反応です。

「イヤイヤ期」の前兆

この時期に見られる癇癪は、一般に「イヤイヤ期」として知られる時期の始まりを示す兆候でもあります。

赤ちゃんは自己主張が強くなり、自分の意志を通そうとする一方で、それがうまくいかないときに感情が爆発します。

「イヤ!」や「ダメ!」という言葉を頻繁に使い、親の指示や提案に対して反抗的な態度を示すことが増えてきます。

感情表現が豊かに

喜びや楽しさを感じたときには、これまで以上に笑顔や声で表現することができます。

お気に入りのおもちゃで遊んでいるときや、親と一緒に楽しい時間を過ごしているときなど、笑顔や笑い声が絶えないこともあります。

また、家族やペットに対して愛情を示す仕草も増え、「大好き」という気持ちを抱きしめたり、キスをしたりして伝えることができるようになります。

親への依存と自立心のバランス

この時期の赤ちゃんは、親に対して非常に強い愛着を感じながらも、同時に自分の力で物事をやりたいという強い欲求も持ち始めます。

たとえば、着替えや食事を自分でやりたがる一方で、うまくできないと泣き出してしまうことがあります。

この「依存」と「自立」の間の葛藤が、感情の爆発につながることもあります。

ごっこ遊びの始まりと想像力の発展

おままごと遊び

ごっこ遊びの中で特に一般的なのがおままごとです。

赤ちゃんは、お母さんやお父さんの行動を真似て、おもちゃのキッチンや食器を使い、料理を作るふりをしたり、お人形に「ごはんを食べさせる」ふりをしたりします。

これによって、赤ちゃんは自分が見たり経験したことを再現し、物語を自分で作り出す力を伸ばしていきます。

お人形遊び

お人形やぬいぐるみを使ったごっこ遊びも増えます。

たとえば、お人形をベッドに寝かせて「おやすみ」と言ったり、ぬいぐるみにお茶を飲ませるふりをしたりと、赤ちゃんの生活の一部を再現する遊びが見られます。

これらの遊びを通して、赤ちゃんは他者への共感や世話をする心を育てていきます。

創造的なストーリーの発展

ごっこ遊びが発展するにつれて、赤ちゃんは次第に自分でシナリオを作り出すようになります。

たとえば、ぬいぐるみ同士を使って「お話」を作り、「今、お出かけするよ」といったストーリーを展開させて遊ぶこともあります。

これは、言葉の発達とともに想像力が広がっている証拠です。

模倣と想像の融合

赤ちゃんは、大人の行動を模倣することに加えて、そこに自分の創造力を加えて独自の遊びを作り出すようになります。

例えば、車のおもちゃで「運転」をするふりをして「ブーブー」と音を出しながら遊んだり、掃除機のおもちゃを使って「お掃除」をするふりをしたりします。

このような遊びは、赤ちゃんが周囲の世界を理解し、社会の中での役割を学ぶ重要なステップです。

生後24か月(2歳)

2歳になると、赤ちゃんは大きな節目を迎え、幼児としての成長が著しくなります。体の動きや言葉の発達がさらに進み、自己主張や感情の表現も豊かになります。

ここでは、2歳になる頃の主な成長の詳細について、さらに詳しく説明します。

  • ひとり遊びの充実
  • 簡単な会話ができるように
  • 自己主張の強化:イヤイヤ期の本格化
  • 身体的な発達:運動能力の向上

ひとり遊びの充実

集中力が向上する

赤ちゃんは、ブロックやパズルなどに集中し、長時間ひとりで遊ぶことができるようになります。

これまでの遊びは比較的単純であったのに対し、2歳頃になると、おもちゃを使ってストーリーを展開させたり、複数のステップを踏んで遊びを進めることができるようになります。

ごっこ遊びの発展

ごっこ遊びの内容がますます複雑化します。

例えば、お人形遊びでは単にお世話をするだけでなく、赤ちゃん自身が「先生」や「お母さん」として役割を演じ、他のお人形と対話したり、イベントを進行させたりすることが増えます。

このような遊びは、想像力と社会性を高める重要な経験となります。

創造力と問題解決力の育成

赤ちゃんは、ひとりで遊ぶ中で小さな問題を自分で解決しようとします。

例えば、積み木が倒れても、何度も積み直したり、自分なりに工夫して構造を考えるなど、試行錯誤を重ねる姿が見られます。

このような経験は、創造力や問題解決能力を育てる大切なステップです。

簡単な会話ができるように

質問に答える能力

2歳頃になると、親が「今日は何をしたの?」と質問すると、「公園で遊んだ」といった短い答えを返すことができるようになります。

また、質問されること自体に興味を持ち、日常会話の中でやりとりを楽しむ姿も見られるでしょう。

語彙力の急速な増加

この時期、赤ちゃんの語彙は急速に増えます。

親の言葉や周囲の人々の会話を聞いて、新しい単語を次々と吸収します。

特に物の名前や動詞、簡単な形容詞を使う頻度が増え、日常生活で使う語彙が豊かになっていきます。

自己主張の強化:イヤイヤ期の本格化

「イヤ!」の連発

赤ちゃんは、親や大人の言うことに対して「イヤ!」と強く反発することが多くなります。

たとえば、着替えや食事のとき、好きではないことをさせられるときなどに、頑固に「イヤイヤ」と言い続けることがあります。

これは、赤ちゃんが自分の意志をしっかりと表現しようとしている証拠です。

選択肢を提示することが効果的

イヤイヤ期の赤ちゃんには、親が一方的に指示を出すよりも、選択肢を与えるとスムーズに協力してくれることが多いです。

たとえば、「どっちの服を着る?」と聞くことで、赤ちゃんは自分で決めたという満足感を得ることができ、結果として協力的になります。

感情のコントロールがまだ未熟

感情のコントロールがまだうまくできないため、思い通りにならないときには癇癪を起こすことが多くなります。

この時期の癇癪は自然な成長の一部であり、赤ちゃんが自分の感情をどう表現し、どう扱うかを学んでいる途中です。

親としては、赤ちゃんが感情をうまくコントロールできるよう、落ち着いて対処し、言葉で感情を伝える練習を促すことが大切です。

身体的な発達:運動能力の向上

走ることが上手になる

歩くだけでなく、走ることができるようになります。

スピードを上げて走ったり、曲がり角をスムーズに回ったりすることができるようになり、親と一緒に遊ぶ際にも「追いかけっこ」などが楽しめるようになります。

ジャンプや登る動作も発展

2歳になると、両足を使ってジャンプする動作ができるようになります。

これまでのように片足で踏ん張るだけでなく、両足で地面を蹴ってジャンプすることで、体全体を使った運動が可能になります。

また、階段を登ったり降りたりするのも上手になり、手すりや壁を使って自力で登ることができるようになります。

手先の器用さも発達

クレヨンで絵を描いたり、ビーズをつなげるなどの細かい動作が得意になります。

この時期には、手先の器用さがさらに発達し、ブロックを積み重ねたり、小さな物を拾ったりする動作がスムーズにできるようになります。

これにより、創造的な遊びや自分で物を作り出す遊びがさらに広がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

生後12か月から24か月までの期間は、赤ちゃんが幼児へと変わり、身体的、言語的、感情的な面で大きな進化を遂げる時期です。

この時期は自己主張や感情表現が強まり、親としては少し大変に感じることもありますが、これも健全な成長の一部です。

それぞれのペースで進む発達を見守りながら、適切なサポートを心がけましょう。

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